原さん
あだ名は,持ち前の接客力を評価されて「原店長」。
好奇心旺盛、人と触れ合うことが大好き、そして人一倍寂しがり屋。
自分はこうしたいという内部のエネルギーが大きい。
時には先走って、思うように行かずに落ち込んだり、涙することもある。
とても優しく、周囲に気を使うタイプなので人間関係でも時々悩んでいる。
家族と離れてグループホームから通所している。
カメラの有無にかかわらず、いつも本音を語ってくれた。
前田さん
設立当時からの最古参メンバー。
かぐやのキング・オブ・ダンス。リズム感が良く、センスは抜群。イベントの時にはAKBの音楽に合わせて切れの良い踊りを披露してくれる。
何かいやなことや怖いことがあるとかぐやから逃走して行方不明になることがあり、皆で周辺を捜索することがある。
ミーちゃんと名付けている人形をとても大切にしている。誰からも愛されているアイドル的存在。
エリカさん
18歳で養護学校を卒業後、10年間家から一歩も出なかった。
当時の学校の先生が、行く末を心配してくれていた中でかぐやに出会い通い始めた。
開所2年目の2009年から在籍して12年間、一日も休んでいない。
彼女が声を発することはないが、創作活動、野外活動は人一倍パワフルで積極的。
陶芸や絵画作品での表現力は独特で個性的、誰からも一目置かれている。
シャイな性格で馴染むのに少し時間は掛かったが、最近は笑顔も多くなった。
かぐやにはなくてはならない愛すべきキャラクター。
大王さん
女性ミュージシャンの路上ライブが何より好き。
かなりの頻度で、夕方から東京方面まで出かけている
そのため帰宅が遅くなって、翌朝は中々起きられない。
朝は必ずと言っていいほど、遅刻の常習犯。
来所しても、すぐにエンジンはかからず、寝転んだり寛いでいる。
活動の最中、気分が乗ってくると
女性メンバーの名前を連呼ながら独特の踊りを始める。
何とも楽しく、周囲を和やかにしてくれる個性豊かな存在。
美里さん
普段から控えめで穏やかな性格なのであまり目立たないが、かぐやの中での中心的存在でもある。
何事に対しても真面目かつ丁寧で、陶芸やボタニカルアート、イラストなど全ての創作作品はレベルが高く周囲の評価が高い。
今回のポスターには各メンバーの似顔絵を描いてくれている。
巧さん
ほぼ創設時からのメンバーで、明るく活発な性格、かぐやのムードメーカー。
3人兄弟の長男で実家は農家。働くことが好きで、靖正さんを慕っている。
水中毒という厄介な病気を抱えているため、体調が中々安定せずに、入退院を繰り返している。
時々病院に迎えに行って、イベントなどには参加していたが、しばらくは体調が思わしくない。
みんなが退院、復帰を待ち望んでいる、兄貴のような存在。
新村さん
中学卒業後の15歳から23年間、車の部品を作る工場で働いていた。
趣味は中学時代から折紙で、ディズニーのキャラクターが一番得意。
かつて、父親を亡くした寂しさからお酒に溺れた時期もあったが、
今はグループホームに入所して健康的な生活を送っている。
人好き、話好きで、率先してかぐやの見学者の案内役をしてくれる。
豊島さん
空想することが好きで、嫌なことがあったり、自由に旅が出来ない分、想像の世界で遊んでいる。
家族自慢で、両親や兄弟のこと、故郷の話を聞かせてくれる。
家族のアルバムをいつも持っていて、宝物のように大切にしている。
現在はグループホームで暮らしている。
マイペースで、興に乗ると駄洒落や冗談が多くなり、周囲を楽しませる癒し系メンバー
香穂さん
週に一度の来所メンバー描くこと、創作することに関しては豊かな才能の持ち主。
独特の筆の持ち方で、プロも驚くほど、迷いなく線を走らせる。
仕上げも妥協をしない、とことんこだわる。
カメラを向けると一言、「写真、撮る!」付き添うお母さんの優しさも印象的。
洋子ちゃん
「縁の下の力持ち」とは彼女のような人のことを言うのだろう。
福祉の世界とは無縁だったが、職員としてのキャリアは5年以上になった。
いつもあまり目立たず、控えめだが、肝心なことは言うタイプ。
気配りはできる、料理の腕は良い、観察力も優れている。アート感覚も人並み以上。
限界を超えると、感情を表に出す時もあるが、普段はとても優しく冷静。
かぐやには不可欠なスタッフ。
慶子さんと靖正さん
さんわーくかぐや の創設者であり、親子共々、元はアーティスト(彫刻家)。
福祉の在り方とか、施設の在るべき姿だけを求めて来たのではない。
我が子を愛する母ならではの思いと、アーティストとして妥協を許さない、
ピュアで強靭な精神の持ち主だからこそ、現在のかぐやが育まれて来た。
周囲の人に対しては優しさと寛容さで包み込み、メンバーそれぞれの個性と潜在力を尊重している。
だからこそかぐやは誰からも認められ、愛され続けているのだろう。