津村和比古(Tsumura Kazuhiko)
プロフィール
日本映画撮影監督協会会員
6歳の時、単身でチベットからインドへ亡命した10歳の少年の日常を描いたドキュメンタリー映画「オロ」(岩佐寿弥監督)で
第21回日本映画撮影監督協会賞(J・S・C)賞受賞。日本テレビ・スーパーテレビ・500回記念最優秀撮影賞受賞。
第62回伊勢神宮・式年遷宮公式記録(平成15年~25年)
NHKなどで日曜美術館、シリーズ日本庭園、海外紀行を中心に多数のカルチャー系番組制作に携わる。1946年東京生まれ。今回は初の監督・撮影・編集作品。
人はそれぞれに、思い通りにならない現実があり、将来に対する不安がある。
コロナ禍が世界に拡大し続けたこの2年あまり、社会には閉塞感が、個人には疎外感や孤独感が広がり、
他者に対する寛容さが失われ、SNSでは誹謗や中傷が溢れている。
他人と比べて自分が不幸だと感じていたり、人を羨んだり、不満を抱えた人が社会全体に増加しているということでもある。
監督のメッセージ
誰かを愛したい、そして愛されたい、理解し合える仲間が欲しい。
安心して過ごせる居場所が欲しい。
さんわーくかぐやは、そんな思いを叶えてくれる、安らぎの場所なのだろう。
「標準」とか「普通」、あるいは「健常者」とか「障害者」を意識しないでも過ごせる場所。
ありのままでいられる空間で、日々触れ合い、笑い、遊び、そして働く。
共に過ごした贅沢な時間を紡いで、映画「かぐやびより」は生まれた。
映画を撮ることによってしか表現出来ない感情があることを改めて知った。
今だからこそ、このような作品が必要なのではないか?そう確信している。
この作品を改めて観ると、誰もが心のどこかで望んでいる優しい世界を描けたような気がする。
急がなくても良い、ゆっくり、ゆったり、何もしなくても良い。生きているだけで良い。
自分が自分のままでいられる事が本来の楽な生き方。誰もが等しく愛おしいのだ。
さんわーくかぐやには多様な人が集う
創る人 描く人 働く人寡黙な人 にぎやかな人
踊る人 何もしない人
敏感な人 空想する人
そして
愛されたいと願う人
それぞれが
かけがえのない時間を 生きている